②いつか記憶からこぼれ落ちるとしても
【あらすじ】
吉田くんとのデートで買ったチョコレートバーの味、熱帯雨林にすむ緑の猫への憧れ、年上の女の細くて冷たい指の感触…。
10人の女子高校生がおりなす、残酷でせつない、とても可憐な6つの物語。少女と大人のあわいで揺れる17歳の孤独と幸福を鮮やかに描き出した短篇小説集。
吉田くんとのデートで買ったチョコレートバーの味、熱帯雨林にすむ緑の猫への憧れ、年上の女の細くて冷たい指の感触…。
10人の女子高校生がおりなす、残酷でせつない、とても可憐な6つの物語。少女と大人のあわいで揺れる17歳の孤独と幸福を鮮やかに描き出した短篇小説集。
韓国語の題は「언젠가 기억에서 사라진다 해도」こちらは日本語をそのまま忠実に翻訳しています。
江國香織の作品も韓国で非常に好まれており、多くの作品が翻訳、ドラマ化、映画化されてきました。書店でも目立つ位置に配置され、人気ランキングにもいつも上位に入っています♡
江國香織の作品も韓国で非常に好まれており、多くの作品が翻訳、ドラマ化、映画化されてきました。書店でも目立つ位置に配置され、人気ランキングにもいつも上位に入っています♡
「いつか記憶からこぼれ落ちるとしても」は10代の少女たちの、ささやかだけど重大な事件の数々が描かれている瑞々しい作品。
日本版では物語に登場するキーとなるものが描かれていますが、韓国版は岐路に立たされる少女たちの葛藤が描かれています。
日本版では物語に登場するキーとなるものが描かれていますが、韓国版は岐路に立たされる少女たちの葛藤が描かれています。
③ジョゼと虎と魚たち
【あらすじ】
下肢麻痺の山村クミ子はジョゼと名乗り、生活保護を受ける祖母と二人暮らし。
祖母はジョゼを人前に出すのを嫌がり、夜しか外出させなかった。
ある夜、祖母が離れたすきに、何者かがジョゼの車椅子を坂道に突き飛ばし、ジョゼは間一髪で車椅子を止めてくれた大学生の恒夫と出会う。
それをきっかけに恒夫はジョゼの家に顔を出すようになり…
下肢麻痺の山村クミ子はジョゼと名乗り、生活保護を受ける祖母と二人暮らし。
祖母はジョゼを人前に出すのを嫌がり、夜しか外出させなかった。
ある夜、祖母が離れたすきに、何者かがジョゼの車椅子を坂道に突き飛ばし、ジョゼは間一髪で車椅子を止めてくれた大学生の恒夫と出会う。
それをきっかけに恒夫はジョゼの家に顔を出すようになり…
「조제와 호랑이와 물고기들」も韓国題は邦題そのままの意味を引き継いでいます。
この作品は田辺聖子の短編小説で2003年に池脇千鶴、妻夫木聡で映画化されているので映画のイメージの方が強い方も多いかもしれません。
韓国では2020年にハンジミン、ナムジュヒョクでリメイクされ、日本の映画館でも放映されていました。
日本版の映画とはまた違う、儚い透明感と幻想的な雰囲気に魅了されたファンが多くいた作品です。
この作品は田辺聖子の短編小説で2003年に池脇千鶴、妻夫木聡で映画化されているので映画のイメージの方が強い方も多いかもしれません。
韓国では2020年にハンジミン、ナムジュヒョクでリメイクされ、日本の映画館でも放映されていました。
日本版の映画とはまた違う、儚い透明感と幻想的な雰囲気に魅了されたファンが多くいた作品です。
日本版のカバーデザインはジョゼと恒夫にフォーカスを当てて2人の日々を象徴するような描写になっています。
一方韓国版はジョゼだけにフォーカスして、彼女の内面を描きつつ、物語の重要なヒントとなるものがメルヘンチックに描かれており、目線が異なる点が興味深いです。